【ギリギリ合格?それとも安全校?】
――合格がゴールではなく“スタート”である理由
受験シーズンが近づくと、保護者の方からよくこんな相談をいただきます。
「志望校にギリギリで合格するのがいいのか?」
「それとも、余裕を持って合格できる安全校を選ぶべきなのか?」
どちらにも一理あります。
しかし、大切なのは「どちらが得か」ではなく、“どちらがその子の成長につながるか”。
TIP個別指導では、単に合格することを目的にせず、入学後にどのように伸びていけるかを重視しています。
今日は、「ギリギリ合格」と「安全校」の違いを、受験前後の視点から整理してみましょう。
■ 受験前に考えるべきこと
ギリギリ合格を狙う場合
【メリット】
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第一志望に挑戦できる。
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合格すれば大きな達成感と自信につながる。
【デメリット】
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不合格リスクが高い。
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精神的な負担が大きく、最後まで気を抜けない。
安全校を選ぶ場合
【メリット】
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合格への安心感が得られる。
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残りの受験期間を落ち着いて過ごせる。
【デメリット】
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「もう少し上を目指せたかも…」という後悔が残ることも。
■ 合格後に見えてくる違い
ギリギリ合格した場合
中学受験でも高校受験でも、入学後の環境には明確な特徴があります。
中学受験
入学後、周囲のレベルが高いため、良い刺激を受けて成長できることが多いです。
ただし、算数が苦手な生徒は要注意。
授業のスピードについていけず、入学直後から苦労するケースもあります。
高校受験
上位層に囲まれた環境は、モチベーションアップにつながります。
しかし、内申点で合格を勝ち取ったタイプの生徒は注意が必要です。
なぜなら、内申点で補っていた分だけ、基礎学力が不足している場合があるからです。
高校の学習はスピードが速く、入学後にそのギャップに苦しむことがあります。
安全校で合格した場合
中学受験
上位層として入学できるため、自信を持ちやすく、授業にも積極的に取り組めます。
また、時間的な余裕があるため、クラブ活動や習い事との両立もしやすいのが魅力です。
高校受験
学年上位にいることで、指定校推薦・内部推薦を狙える可能性が高まります。
さらに、学業以外の経験(部活動・ボランティア・検定など)にも取り組みやすく、
「学力+経験」の両面で成長できる環境になります。
■ TIP個別指導としての見解
TIPでは、次のように考えています。
【ギリギリ合格を勧めるケース】
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算数・数学が得意で、入学後も自力で理解を深められる生徒。
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受験勉強に余力を残しており、入学後も継続して学習できるタイプ。
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“挑戦”が本人のモチベーションになるタイプ。
【安全校を勧めるケース】
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算数・数学が苦手で、受験期にすでに全力を出し切っている生徒。
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高校受験で、内申点は高いが模試の偏差値が届いていない生徒。
→ 入学後は“内申”ではなく“実力”が問われるため、学習ペースに対応しにくい。
■ 「合格」はゴールではなく“スタート”
入試の合否はあくまで通過点です。
大切なのは、その先の6年間・3年間をどう過ごすか。
ギリギリ合格でも、そこで努力を続けて伸びていく生徒はたくさんいます。
逆に、安全校でも「余裕がある」ことに甘えてしまうと、すぐに周囲に追い抜かれてしまうこともあります。
つまり、合格した学校を“わが家の正解”にしていく姿勢が大切なのです。
■ まとめ
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「ギリギリ合格」は挑戦の価値あり。ただし入学後の努力が必須。
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「安全校」は安心感が大きく、自己肯定感を育てやすい。
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どちらを選んでも、入学後の姿勢が最も重要。
TIP個別指導では、受験校の選定はもちろん、合格後の学習サポートまで含めて指導しています。
お子さんの性格や目標に合わせて、最適な受験プランをご提案します。
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