「わかりやすい」の弊害

以前掲載したものの再掲載となります。

新年度を迎える春なので、みなさんに

「TIPの先生はこういう風に考えて入り生んだ!」ということを知っていただきたいので、

再掲載しました。

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今日は「わかりやすい」について。


TIP個別指導では、もちろん「わかりやすい授業」を心がけます。

生徒はわからなくて塾に来るのであたりまえですね。

生徒の皆さんからのも、わかりやすい!という声をいただきます。


ただし、何も考えずひたすら「わかりやすい」授業を提供していくとどうなるでしょう。

生徒は自分で考える労力を徐々に放棄していきます。

「わかりやすい」説明を聞く方が楽だからですね。


例えばよくある映像授業。

私も見たことありますが、「わかりやすい」です。

わかるように説明してますし、構成されています。

生徒は「わかった!」となります。

確認テストもできるでしょう。

それは確認テストが「わかったかどうか」を確認するテストだからです。

しかし、まったく新しい問題に取り掛かると・・・

生徒の手は止まってしまいます。

手と一緒に思考も止まります。

実力も一定ラインで止まります。


生徒の成長を考えると、その場で即答えの出る「わかりやすい」授業よりも、

生徒が試行錯誤する「わかりにくい」授業の方がよかったりもします。


ではどうするのか・・・

どこまでをわかりやすく説明をして、どこに思考のハードルを設けるのか、

そこを生徒に合わせてコントロールすることが大切ですね。

 

私が授業を行う時には、わざと解説の階段を飛ばして説明したりもします。

すると生徒はそこで??となります。

これは表情を見ていればわかります。

そこで自分で思考して、飛ばした段階を補おうとする子は伸びます!

生徒に合わせて、飛ばす階段を大きくするか小さくするかが講師の力量ですね。

 

 

世の中には「わかりやすい」が溢れています。

とても親切な世の中ですが、「わかりにくい」ものの中から自分でゴールを紡ぎだす力を、

生徒たちにはつけてほしいなと思う今日この頃です。


教室長

加藤