勉強ができる子どもを育てるには④ -読書ー

よく保護者の方と面談をしていて

「うちの子どもは本は読んでいたので、国語は得意ですよ。」

「ほんと、本を読まないんで、国語の読解はできないでう。」

といった話を聞きます。

また、世間でも本を読んで読解力をつけましょう!

といった話もされます。

 

では、本を読めば、読解力はつくのか? 国語の問題が解けるようになるのか?

答えは、「否」です。

では、読書はした方がよいのか、しない方がよいのか?

答えは、「した方がよい」です。

 

あれ、矛盾していない?と思うかもしれません。

どういうことがご説明します。

 

読解力をつけようと思って本を読んでもあまり意味はありません。

とうより、国語の問題は解けるようになりません。

ただし、本に興味を持ち、本からいろんな情報を得て、難しいものでも自分で読み進めようとしながら、

圧倒的な量を読めば、結果として読解力はつきます。

 

実は生徒にも勉強は全然していなかったけれど、本が好きでたくさん読んできた高3生がいるのですが、

まったく問題演習をしない状態で、大学の入試問題を解きました。

センター試験で8割~9割、MARCHレベルでも8割、MARCH以下だと9割、早稲田でも7割・・・

現代文だけならどの大学でも勝負できます。

ちなみに、その生徒の好きな作家は、森鴎外。

 

では、どのくらい読めばよいでしょうか?

人によるとは思いますが、年間50冊~100冊ぐらいだと思います。

たくさん本を読むと、内容として簡単なものから複雑なものまで出会うことになります。

内容として複雑なものは、自分なりに内容を翻訳しながら読むことになります。

それが大切です。

この翻訳作業が、「想像力」を養います。

また、難しい本を読むときには、内容を一時的に頭にとどめておかなければ、先へ読み進めることができません。

これが「暗記力」を養います。

皆さんも、難しい自分の専門外の記事や英文を読んでいると、内容が頭に入って来ず、何度も読み返した経験はありませんか?

 

このように、読書の習慣がつき、圧倒的な読書量があれば、読解力はつきます。

逆に言えば、付け焼刃で対応してもどうにもならないということですね。

 

では、今日は「読書」についての話でした。

 

教室長

加藤