「やればできる」に変わる瞬間──生徒が持つ“基準”の変化に注目を | 玉川学園駅前の個別指導塾 TIP個別指導 成績アップから受験対策までサポート

「やればできる」に変わる瞬間──生徒が持つ“基準”の変化に注目を

今日は、生徒たちが“自分で持っている基準”についてお話しします。

どんな基準かというと──
**「テストで何点取れたら、自分で“よし!”と満足できるか」**という、
その子なりの“合格ライン”のようなものです。

この“基準”を高く持てるかどうかは、
実は成績アップや学力の伸びに直結していると私は思っています。


成績の良い子は、基準が高い

当たり前ですが、成績の良い生徒ほど「満足できるライン」が高いです。

80点を取っても、「あともう少しで90点だったのに」と悔しがる。
90点を取っても、「1問ミスったのがもったいない」と言う。

そういう子たちは、自分の中での目標値がしっかりと定まっているのです。


一方で、なかなか成績が上がらない子は…

逆に、普段あまり点数が取れない子たちはどうかというと、
そもそも**“目標ライン”がないか、ものすごく低い**場合が多いです。

「今回は赤点じゃなかったからいいや」
「前よりちょっと上がったからまぁいいか」
というように、“満足”のハードルがかなり低い。

この状態だと、どこまで頑張っても、それなりの結果にしかなりません


でも、ここからが本当の成長の分かれ道

私が指導していて「この子はこれから伸びるな」と感じるのは、
この“基準値”が変わってくる瞬間です。

たとえば、以前30点前後しか取れていなかったある生徒が、
今回はかなり頑張って勉強をして、60点を取りました。

それだけでも大きな進歩ですよね。
でも、その生徒はこう言いました。

「70点は取れると思ったのに、悔しい。」


この“悔しさ”こそが成長の証

これまでなら、60点で大喜びしていたはずの子が、
今回は悔しさを感じている

これは、「自分にもっとできるはずだ」という自信が生まれ始めている証拠です。
そして、その自信は、やがてプライドになります。

「やってもできないや…」という気持ちから、
「やればできる!」という感覚に変わる瞬間。

この変化があると、生徒は一気に成長します。
そして、点数もついてくるようになります。


指導で大切にしていること

私が日々の指導で意識しているのは、まさにこの部分です。

自信のない子に、“小さな成功”を積み重ねさせてあげること。
そして、その成功をきっかけに「やればできる」という感覚を持たせてあげること。

誰だって最初は自信がありません。
でも、努力の成果をちゃんと実感できた子は、必ず変わっていきます。


おわりに

テストの点数というのは、ただの数字ではありません。
その子の“見ているゴール”や、“感じている成長”を映す鏡でもあると思います。

だからこそ私は、数字そのものだけで判断せず、
「この子は今、どんな気持ちでこの点数を見ているか」
そこを大切に見てあげたいと思っています。

そしてその気持ちが前向きになったとき、
生徒は必ず、驚くほどの伸びを見せてくれます。