もうすぐ待ちに待った夏休み。
宿題に部活、家族旅行やイベントなど、予定がたくさん詰まったこの時期にこそ大切なのが、**「計画を立てる力」**です。
実はこの「計画力」は、ただのスケジュール管理ではなく、将来の学習や受験にも大きく関わる“考える力”の基盤なのです。
■ 計画を立てる練習こそが、夏の本質的な学び
例えば、「1日で英単語を50個覚えよう」と思っても、いざやってみると難しかったり、うまく進まなかったりします。
でも、それが大事なのです。
計画とは最初から完璧である必要はなく、「今の自分に何ができて、何ができないか」を知ることが大切です。
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自分の集中できる時間帯はいつか
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他の予定とどうバランスを取るか
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毎日どれくらいの量をこなせるか
こうした“自分の行動の見通し”を立てることこそ、学力を育てる第一歩になります。
■ 「実現可能な計画」を立てることが力になる
計画を立てるとは、やるべきことを詰め込むことではありません。
むしろ、**「できる範囲を見極めて目標を調整する」**力が試されます。
完璧を求めすぎず、小さな達成を積み重ねることで、自信がつきます。
それが、学習への前向きな姿勢へとつながっていきます。
■ 計画は修正してこそ意味がある
立てた計画どおりに毎日が進む──そんなことはほとんどありません。
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思ったより勉強に時間がかかる
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体調を崩して思うようにできない
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突然の予定が入って崩れてしまう
こうしたことが起きたときに重要なのは、**「修正する力」**です。
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次の日に少し多めに取り組む
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学習の優先順位を見直す
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週単位での振り返りをする
このように柔軟に対応しながら、計画を進化させていくことが、思考力のトレーニングにもなります。
■ 計画の実行よりも大切なこと
もちろん、立てた計画を実行することは重要です。
ですが、それ以上に大切なのは、
「どうすればできそうか」
「どこでつまずきそうか」
といった見通しを、自分で考えること。
これは、問題を解くときの思考法と非常によく似ています。
学習の計画を自分でコントロールすることは、実は問題を解決する力を養うことと直結しているのです。
この夏、計画を立てて終わるのではなく、
**「考えて動かして、修正して」**というプロセスそのものを楽しんでみてください。
それが、きっとこの先の大きな学びにつながります。


